ペリカン101の遺産!甦るコーラルレッド・セルロイド!ボイジャー・オリジナルモデル!
1996年頃まだ日本国内では代理店が無く正規販売がされていなかった頃の「ボイジャー」。
1988年にイタリア・フィレンツェに創業した「ビスコンティ」は古典的デザインのみならず、
すでに絶滅しつつあったセルロイドを苦労して復刻した数少ないメーカー。
このコーラルレッドはペリカン101に使われたことでも有名な古典的セルロイド。
ペリカンが1998年に“Originals Of Their Times”シリーズで
”101”を復刻したが実はこれはビスコンティが生産したもの。
グリーン、ブルーを発売したがこのコーラルレッドも試作はされた。
実際、ペリカンのハノーバーの工場にはこのコーラルレッドのプロトタイプが置いてあった。
しかし、それは収縮がひどく醜く変形していた。エージングが足りなかったのだろう。
そのせいかどうかはわからないがペリカンはこのセルロイド・シリーズの生産をキャンセルした。
M800もシリーズ化される計画があったようだ。
実に残念だがビスコンティは大量に作ったと思われるそのセルロイドで
自身のブランドに多くのモデルを生産している。このボイジャーはその遺産。
吸入は「パワーフィラー」と呼ばれるプランジャー式で尻軸を回して外し、
引き上げてから押し込むことで行う。
クリップは板バネを利用した初期モデルに多くあるデザイン。
ペン先は18kでハート穴は往年のコンクリンを思わせる三日月型。
のちにこれがクリップデザインにも反映されていく。
めっきのクオリティが今ひとつのためかやや擦れがあるため
Cランクとしてはあるがボディは未使用状態。
後に100本限定でインクウィンドウ付が復刻されたがこれはオリジナルのボイジャー。
美しいセルロイドはひけも無く、素晴らしい感触を掌に感じることができる。
コンディション >>解説 |
C(Excellent) |
製造年代 |
1996年頃 |
ペン先 |
18k/M |
ペン先の硬さ |
やや柔らか ※しなり具合の当店の主観的評価 |
色(キャップ/胴軸) |
コーラルレッド |
材質(キャップ/胴軸) |
セルロイド |
寸法 |
長さ=クローズ:約141mm、筆記状態:約169mm、太さ=首軸ネジ近傍:約13mm、Cap下端:約16mm |
重量(g) |
約 30g |
吸入方式 >>解説 |
プランジャーフィラー |
インク容量(参考値) |
約1.3 cc |
付属品 |
なし |
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