60s146!プロトタイプか?!マリンブルーウィンドウが数寄心をくすぐる!
モンブランの146Meisterstückは1949年から生産・発売され現在にも生産が続く超ロングセラー。
しかし、1960年から70年まで公式のカタログから消えた時期があった。
この品は1960年代に製造されたプロトタイプと考えられている。
本国では販売された説もあるが、発見されることは極めてまれ。
最大の特徴はバレルでインクウインドウがクリアブルー。
首軸のデザインもストレートで256と同じ形。
メカニズムは70年代と同様でテレスコピックではないコンベンショナルなもの。
天冠は1950年代のセルロイドのものが使われることもある。
この品はアクリルのものがついている。
ペン先とペン芯は50年代のもの。
恐らく70年モデルを作る過程で60年代後期にデザインを検討中に作られたと考えるのが妥当であろう。
ウィングニブの25xモデルに125xと言われるネジキャップ式のモデルがあった。
”1252”と”1254”は存在しているが”1256”は確認できていない。
また、34xシリーズには346というモデルがプロトタイプにあり、おそらくどちらかのバレルが用いられたのであろう。
今回の品はそれらの特徴を備えたプロトタイプに、
70年代に作られたシルキーフィニッシュが加えられたもの。
近年販売されたウルトラフィニッシュの元祖的デザイン。
加えて、キャップリングは通常のものと逆に取り付けられている。
これはひっくり返してセットすることは不可能なインジェクション成形のものなので
エラーであろう。量産ではなかなか流れない。
1950年代物にもまれに”マンデーモデル”ともいわれて珍重されているようなもの。
70年代の試作でエラーになったものをデザインスタディで色々作ったものの一つではないかと思われる。
ペン先はふわりとした感触のOB。実用にも耐え、コレクションにも最適は希少モデル。
コンディション >>解説 |
C(Excellent) |
製造年代 |
1969年頃 |
ペン先 |
14c/OB |
ペン先の硬さ |
やや柔らか ※しなり具合の当店の主観的評価 |
色(キャップ/胴軸) |
ブラック |
材質(キャップ/胴軸) |
アクリル系樹脂 |
寸法 |
長さ=クローズ:約143mm、筆記状態:約158mm、
太さ=首軸ネジ近傍:約12mm、CAP下端:約15mm |
重量(g) |
約 22g |
吸入方式 >>解説 |
ピストンフィラー |
インク容量(参考値) |
約 1.5cc |
付属品 |
なし |
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