１９７０－８０年頃のモンブラン　マイスターシュティック　１４６。
１９６０年代はマイスターシュティックは１４９の下は１４，７４系が１４６の役割を担っていたが１９７１年から１４６が復活した。
キャップ周りは５０年代のセルロイドからアクリルに材料置換されセンターのキャップリングに”１４６”刻印がされるようになった。また尻軸にあった刻印は廃止された。
ペン先サイズの尻軸刻印も廃止され、サイズはペンポイントでのみ判断するしかない。
胴軸もアクリルに変更され別部品のグレーのインクウィンドウを射出成型時に一体成型する技術を採用し、これ以降１４９含め主流となる生産方式になり、効率よく部品が作られるようになった。
クリップ、ペン先などは初期のころは１９５０年代の金型を用いて生産されていてデザインも共通。クリップ付け根は丸みを帯びたデザインから角張ったもので、ペン先はめっきなしの”１４ｃ”の刻印となっている。
内部のメカニズムはテレスコピックではなくなり、ピストンロッド、スピンドルは１４、７４などと共通で現在でもその設計は変わっていない。その変更によりインク容量は約０．５ｃｃ減少している。腰のある柔らかな極細のペン先が装着されている。そのため筆圧によってはペンポイントの割にやや太い字幅となることがある。
ペン芯はスリットタイプのエボナイトで当時のオリジナル。OH済み。