超希少!超ビッグなホワイトスター!5ヶ月という短い生産のマイスターシュテュック!
1930年代のモンブラン・マイスターシュティック・108の過渡的モデル。
戦前マイスターシュテュック・セフティのオーバーサイズ。
たった5ヶ月の生産でモデルチェンジがなされたため極めて貴重なモデル。
ベースとなったのは”45”と呼ばれる、今で言えば149サイズのセフティ。
それにスペシャルデザインのピアノの足デザインのクリップ。ダブルのキャップリングがつく。
キャップには”4810” ”MONTBLANC⊿
MEISTERSTÜCK”の刻印。
これはその後の”108G”には打たれない。
しかも、モンブラン山の△マーク内に”S”が入る。
不思議なことに他に、このパターンの刻印には”M”や”H”が入ることがあり興味深い。
なによりも凄いのはそのホワイトスターのサイズ。
外接円でなんと14mmに達する。材質はもちろんカゼイン。クラックはない。
ボディはすべてハードラバー。その品質も極めて良く、
退色がしにくい加硫工程がしっかりとなされたハイレベルな物。
現在でもこれをきちんとやれるメーカーは少ない。
普通のエボナイトと呼ばれている素材とは少し手触りが違い、
指紋に吸い付くような手触りとなっている。
吸入はキャップを外してスポイトなどでインクを注入して胴軸に溜める。
ペン先の繰り出し機構が付いているものはセフティと呼ぶのが一般的だ。
ペン先を上に向けたままノブを時計方向に回して
ペンを繰り出せばインクが落ちずに書ける状態になる。
なぜセフティと言うかであるが、キャップ内にインクがこぼれることがまず無いから。
キャップを締めるとキャップとバレルはしっかりとテーパーシールされ、
振ってももインクがこぼれない。
従ってハードな持ち運びに向く唯一の万年筆なのである。インクの蒸発も極めて少なく経済的。
インクの吸入方法や書く前の作法がやや面倒だがそれなりのメリットはある。
ペン先はなんとクーゲルの”EF”で柔らかくしなる。
そのため通常のEFよりやや太めの字幅となるがこんもりとしたフローが堪能できる。
極めて珍しく探してもまず見つかることはない。しかも素晴らしいコンディション。
コンディション >>解説 |
C(Excellent) |
製造年代 |
1934‐35年間の5ヶ月 |
ペン先 |
14c/KEF |
ペン先の硬さ |
柔らか ※しなり具合の当店の主観的評価 |
色(キャップ/胴軸) |
ブラック |
材質(キャップ/胴軸) |
ハードラバー(エボナイト) |
寸法 |
クローズ:約135mm、筆記状態:約186mm、首軸ネジ近傍:約12mm、Cap下端:約16.5mm |
重量(g) |
約 26g |
吸入方式 >>解説 |
セフティフィラー |
インク容量(参考値) |
約 2.6cc |
付属品 |
なし |
関連商品