歴戦の勇士を思わせる存在感!ハードラバーボディのマスターピース!Bigフォーティー!
1924年。ドイツは猛烈なインフレでモンブランを含め各社苦境に立たされていた。
そんな時代にマイスターシュティックをはじめて世に出したモンブラン。
ライフタイムを唄い高額なペンも売れるようにしたのが始まりだった。
1935年までは今回の品のデザインで生産されたが、
その後12xシリーズにバトンを渡して、このデザインはデンマーク生産モデルに移行した。
今回の品は本国生産のスイス輸出仕様でNo.40。
このモデルナンバーは価格を意味している。
No.40であれば40ライツィヒマルクと言う意味でこのラインでは最高価格モデル。
ドイツ国外向けは”MASTER PIECE”と英語読みとなり
それがキャップに刻印されうっすらとではあるが読み取れる。
吸入はプッシュノブフィラーと呼ばれ、尻軸を廻してせり上がってきたところで押し、
離すと吸入できる。尻軸が分離しないのでなくすことが無く、
またスピーディでペンも軽く非常に素晴らしい吸入方式。
機構部分はシンプルだが非常に凝った部品が
組み込まれ他社がまねできなかったメカである。
生産期間が短く、探すのが困難なシリーズ。
40のハードラバーモデルは特にタマが少ない。見られるのが幸運なくらいだ。
ホワイトスターはカゼインで巨大。
陶器に良く見られる貫入の様な細かいクランクも美しい景色。
カゼインのそれは普通の樹脂のひび割れとは違い、
結晶の粒界が変色したようなものなのでぱっくり割れることはますない。
ペン先は128、138に繋がる”245”サイズで当時のラインナップの最大サイズ。
タッチがしなやかな太字でインクフローも潤沢。
使い込まれた名品にはたとえ刻印が摩滅しかかっていても圧倒的な迫力で、
存在感を知らしめる。そんな個体です。
一部尻軸に傷があるが全体として良い状態にある。
コンディション >>解説 |
E(Good) |
製造年代 |
1930-34年 |
ペン先 |
14c/B |
ペン先の硬さ |
柔らか ※しなり具合の当店の主観的評価 |
色(キャップ/胴軸) |
ブラック |
材質(キャップ/胴軸) |
ハードラバー |
寸法 |
長さ:クローズ;約136mm、筆記状態;約164mm、太さ:首軸ネジ近傍;約13mm、CAP下端;約15mm |
重量(g) |
約 20g |
吸入方式 >>解説 |
プッシュノブフィラー |
インク容量(参考値) |
約 1.5cc |
付属品 |
なし |
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