アンコラ社はイタリアで最も古い万年筆ブランド。創業は１９０９年。
１９７５年で一度廃業しているが、現在でもブランドは残っており宝飾系の万年筆を作っている。
この品は戦前の頃のものと思われ、見たこともないような美しいセルロイドを纏っている。
深みのある鮮やかなブルーにブラックとパールが積層された、モンブランでいうところの「プラチナ・ライン」の模様。
しかも、キャップリップにはクリアも見えている。モンブランより１カラー多い構成。
積層し、縦方向にゆがませることで削り出したときに等高線が出るように模様を作る。キャップを閉じたときにも模様が合うように計算された加工も素晴らしい。
ボディエンドには”２０”が刻印され、トップはペンダントトップ。金具を上面から見るとモンブランのロゴ形状になっているのが興味深い。
同社は殆どがプッシュボタンフィラーでこのようなレバーフィラーは少ない。
ペンはやわやわでしなやか。筆圧高い人はご遠慮ください。