戦前ゾェーネケンのトップラインの一つ、プレジデントと１２５ペンシルのセット。
後期のプレジデントはサイズが２つ。
今回のはもっとも大きい”PRÄSIDENT 1″だ。
ペン先はパラジウム合金の”PARGO”でサイズは”ＢＳ７”。他メーカーのＯＢ相当。
戦時下でゴールドが規制され、トップラインでもパラジウムと銀の合金が適用されていた。もちろんスチールもあった。
しっとりとしたしなやかさのスムースな書き味。フローも潤沢。
吸入は尻軸の後端を反時計まわりにひねるとカゼイン製の白いボタンを押すことにより行う。
ラインゴールドのようなシステムだが、こちらはさらに一ひねりされた吸入システムで
バキューマチックのように何度もプッシュすることでインクがバレルに貯められる。
セットのペンシルはドイツらしい質実剛健なデザイン。オールハードラバー。
口金を回して芯を繰り出す，ワンウェイ・タイプ。供給は口金から。
天冠を外すとスペアの芯を収納できる。
しかも、レザーケース付き。こちらの方がレアだ。コンディションも上々のコンプリートセット。
万年筆のほうは４月１９日（土）より放送の
ＮＨＫ連続ドラマ「ロンググッドバイ」の撮影に使用された。
いろいろ楽しみなセットである。