１９５０年代のオマス・エクストラのレディ・サイズ。後の５５５／ｓに相当する。
殆どのメーカーがセルロイドからアクリルやアセテート樹脂への転換を図っている中、
オマスはかたくなにセルロイド万年筆を作り続けてきた。
その美しさは比類無く、今でもその伝統は失われていない。
ペン先は刻印プレスでは無く、現在と同じグレーヴィングで彫られた物。
オマスは製法を伝統的な手法で行っている希有なブランド。
しかし、ペンのしなやかさは筆感覚。
ハート穴がホームベース形なのも５０－６０年代に見られる特徴。ハート穴も存在する。
グレーパールはマーブルと言うよりモンブランのプラチナラインに近い。
１２面ファセットがそれぞれの断面で美を切り出している。
見ていて飽きの来ない景色が魅力的な個体。
後のダーマと同等サイズのピストンフィラーミニ万年筆。